たぶん半分くらいの人が期待していた内容とは異なる気も……します。つまり見所は解説ではなく語り。
ストーリーテラーであるヒッチコック役の言い回しと演技が秀逸です。目を閉じてオーディオブック的に聴き続けていたいぐらい。
映画云々と言うよりヒッチコックの自分語りという要素が強いでので、映画好きでなくとも、そういった自伝や心理効果に興味がある方は面白いと思います。
結果、映画の視覚効果に特化して期待していた方はちょっと物足りない面があるかも。
要素として過去のいろんな作品を見せてはくれますが、線として真新しい説明を提供する意図はあまり無さそうです。
また、字幕の微妙な表示タイミング(なぜか台詞や場面と順番が前後)や大切なニュアンスを訳しきれていない部分の多さが結構ノイズになりました。
直接聞いてしまえば良いのでしょうが、用語の多さとヒッチコック風の演技が少しハードルになると思います。
