水蛇

ヒッチコックの映画術の水蛇のレビュー・感想・評価

ヒッチコックの映画術(2022年製作の映画)
1.0
カズンズの倫理観やばすぎない?種明かしするし問題発言がない(と彼が思ってるだけだ)からってところだろうけどそんなのまかり通る?ソクーロフ「独裁者たちのとき」みたいな手法だと思ってたからどん引き。他者、それも故人の名前と顔と声(真似)で本人のものでない発言をさせる危うさに思い至らないのはシンプルにこわい。ましてやこのAI時代に。本来なら「はい」の一言さえ捏造しちゃだめでしょ。映画愛は免罪符にならないよ。

それとシンプルに映画としてのクオリティが低いのもつらい。構成も退屈だし、引用以外の画像・映像が貧相なストックフォトの類で学生ゼミのパワポか?というレベルだから観て後悔した。ヒッチコックのテクニックについても既刊本で充分。
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