HAYATO

ナポレオンのHAYATOのレビュー・感想・評価

ナポレオン(2023年製作の映画)
3.9
2023年457本目
今日はめでたい映画の日
日本史映画(『首』)の次は世界史映画!
リドリー・スコット&ホアキン・フェニックスが『グラディエーター』以来、久しぶりの再タッグ
フランス革命による混乱が続く中、天才的な軍事戦略を展開して頭角を現し、皇帝にまで上り詰めたナポレオン・ボナパルトの半生を、壮大なスケールで描き出す。
フランス人が英語を喋っている点に関しては、宇宙人が英語を話す映画シリーズを見慣れているので、特になんとも思わなかった。
劇中でも度々映し出されるナポレオンのサインが堂々と現れるタイトルバックがかっこいい。
ナポレオンが唯一愛した女性・ジョゼフィーヌとの激しい愛憎模様が印象的で、魅惑的なジョゼフィーヌを前にすると、1人の無力な男になってしまう知られざるナポレオンの一面を知ることができる。
フランスを守ための戦いが、いつしか侵略のための戦いに変わっていく様子からは、ナポレオンが「英雄」と崇められた一方で、「悪魔」と恐れられたという言葉の意味がわかってくる。
リアルと特殊効果の相乗効果で再現した「アウステルリッツの戦い」のシーンは圧巻であり、撮影のために巨大な凍った湖そのものを作っちゃうんだから驚きだ。
ノートルダム大聖堂での戴冠式のシーンも、マーティン・フィリップスが手がけた荘厳な音楽と相まって、非常に美しい場面に仕上がっている。
マーティン・スコセッシといい、リドリー・スコットといい、年齢を重ねても意欲的に活動し続けていて本当にすごいと思う。
『ジョーカー』も『グラディエーター』も続編の公開が楽しみであります。
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