ナポレオンのふわふわのネタバレレビュー・内容・結末

楽しみにしていた本作。
ナポレオンだし、リドリー・スコットだし、ホアキン・フェニックスだし。

あらすじ…
フランス革命後、フランス国内は混乱を極める。
天才的な軍人のナポレオンが台頭し、ついに皇帝まで上り詰めるが…


【今回のレビューは辛辣なので、お気をつけ下さい】
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ナポレオンが台頭し、島流しになるまでを描きます。
まあそのまんまです。
焦点が当てられるのがジョセフィーヌとの関係性。
ナポレオンは愛する妻ジョセフィーヌの尻に敷かれます。
ジョセフィーヌ演じるヴァネッサ・カーヴィはとっても素敵なんだけど、なんでそこまで好きなのか説得力にかけた。
頭がいいとか、内助の功が凄いとか、優しいとか、何も描かれない。
ただ見た目だけ？？なの？

あと天才的軍事策略家のはずなのに、あまりそこも描かれない。
大砲使うのが上手いだけなのか？
のしあがっていく様がみえない。
歴史どおりにロシア行って大変だったり、策略が衰えてく描写はあるのに…。

よかった点は戦争描写。
騎馬戦と大砲。
最後の戦い。
イギリス軍の鉄砲隊が四角くなって陣を組む所は圧巻。

ルーブル美術館でダヴィッド作
「皇帝ナポレオン1世と皇妃ジョセフィーヌの戴冠式」を観た事がある。
ルーブル美術館内でも特に大きな絵画で、
まるでその場にいて戴冠式を見守っているような、圧巻の素晴らしい芸術だった。
この映画でもその場面は描かれているが、とても陳腐に描かれており、ガッカリした。

皇帝にまで上り詰めた男はただの男だったよという描き方は新しい。
最後にナポレオンによる戦死者の数が羅列する。
英雄扱いしないところは別にいいのですが、個人的にはナポレオンをもう少し魅力的に描いて欲しかった。
成り上がる苦悩も、野心も、2人の絆の理由も無かった。
ただ川に流されるように、メリハリもなく
ナポレオンの史実を観ていた。
ホアキン・フェニックスの演技力だけで最後まで観れたような気がします。