ああ、愛しのジョゼフィーヌ。
もう一度、私の頬を撫でてくれないか。
君の言った通りだ。
君なしでは私はただの男。
皇帝の権威も君の前では脱ぎ捨てて、
ただの男でいられたんだ。
戦を重ねたのはフランスの栄光のため？
いや、違う。
君に私だけを見ていてほしかった。
君の気を惹きたかった。
ああ、我が友ジョゼフィーヌ。
君を裏切った私を許してくれるか？
でも誓って言う。
君への愛を忘れたことなどない。
もうすぐインクが切れる。
間も無く、間も無くだ。
君のもとへ行くよ。
英雄でも皇帝でもないただの男として
最愛の君のもとへ。
Appleオリジナルフィルムということで、パンフレットは無いだろうと諦めていたがまさかの販売あり！これは嬉しい誤算。
リドリー・スコットが描き出す歴史スペクタクル、『グラディエーター』には及ばずも映画館で観るに相応しい大迫力の映像。ナポレオン・ボナパルトの人生絵巻が目に焼きついて離れない。
注)以下、結末に少しだけ触れます。
ラストに残る余韻、思い出したのは『ゴッドファーザーPartⅢ』を観終えたときの感覚。
哀しさと美しさが折り重なったようなふわふわとした不思議な感覚に再び浸れるとは思わなかった。
今、映画館で観るべき作品。
