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リドリー・スコット監督らしく映像にこだわった作品で、劇場鑑賞してよかったと思いました。
配信では、４時間超になるというのは本当かな。
ナポレオンが関わった戦争の簡単な知識はあったほうがいいかもしれません。
でも、戦争の何らかを問うているわけではなく、かといって、ナポレオンという人間を深く描いているわけでもない。
「英雄か悪魔か」というコピーに見合うドラマチックさはなく、どちらかなんて解釈をさせないソリッドな脚本だったように思います。
非常に豪華な歴史再現ドラマのような感覚がしました。
それにしても戦闘シーンが素晴らしく、それだけで劇場鑑賞した価値はあります。
ただし、そこで戦略の説明はないので、知識がないと…なのです。
妻であり友人であったジョゼフィーヌも、トレーラーから想像する魔性の女的表現はなく、世間に伝わるエロチックな彼女は描かれていません。
そこにも、ナポレオンという人物を面白おかしく膨らましたドラマではないと感じます。
結局、観終わって、やっぱりリドリー・スコット監督らしい映画だったなと痛感する作品でした。
