リドリー・スコットの「ナポレオン」なんてマストで観にいくべきと鑑賞しました。
英雄ナポレオンというよりは人間ナポレオンを描いた作品です。
だから「グランダルメは地上最強ォォ！！」とか「今日からオレがフランスだ。」と言うナポレオンではなくジョゼフィーヌとの関係に奔走してシクシクすぐ泣くナポレオンが描かれます。
あまりに強烈なキャラが多く時代の移り変わりの激しいナポレオンの生涯を描こうと思えば3時間の映画を3本くらい必要ですがジョゼフィーヌとの関係をメインに2時間38分にまとめたリドリー・スコットの苦労が偲ばれます。
でも今作は超駆け足のナポレオンRTAの様な作品で、メインとしたジョゼフィーヌとの関係もイマイチ上手く描けているとは思えません。
史実のジョゼフィーヌのエピソードを見るに問題はあれどメチャメチャ魅力的な人物だったのが伺えます。
しかし今作のヴァネッサ・カービーではイマイチそこまでの魅力は感じられませんでした。
ナポレオンに浮気を責められるのに逆マウントを取り返して泣かせるシーンは最高でした。
あの感じで全編行ってくれれば良かったのですが……
戦争シーンはなかなか良かったと思います。
今作はナポレオンとジョゼフィーヌとの関係がメインとはいえナポレオンの元帥たちが全然出てこないのは寂しかったです。
徳川家康の映画なのに徳川四天王が出てこないみたいな感じです。
途中のメガネハゲがダヴーだったりするんですかね。
ワンシーン横にいた黒人将官はアレクサンドル・デュマの父親だと思いますがそれは別にいらないと思いますが出さないとダメなんでしょうね。
リドリー・スコットはApple TVで4時間のディレクターズカット版を配信すると言っているみたいですがどこのパートが増えているかが問題ですね。
