ナポレオンの半生。
グラディエーターのようなアツさはない。淡々と描く。
ホアキン・フェニックスの野心溢れる男の演技、かつ脆そうな雰囲気も上手い。
しかしながらホアキン演じるナポレオンには正直言ってカリスマ性は感じられない。
そもそもヒーローとして描いていないし、どちらかというと儚い半生で、物悲しくもある。
「最後の決闘裁判」同様、女性の人権が認められていない時代の話。
しかしながら女性(母親も妻も)がいなければ何者でもないただの一人の男。
皆が知っている戦争史よりも、むしろ女性関係のほうが主題か。
制作資金のかけ方は半端ない。