ちょっと時間なくて、鑑賞前に年表見返す時間がとれず…（そらで言えるトピックが「余の辞書に〜」の名言以外、特に何もないレベルの体たらくでして…）
でも観終わった後で確認するのも、面白かったです。
世界史上トップクラスの偉人、豪華な映像、２時間半のボリューム…で、描かれていたのは「ストレートな英雄譚」…などではなく「器の小さい男と浮気な妻の、滑稽な夫婦関係」「家父長制の批判」という、（特に近年の）リドリー・スコットらしい内容でした。
『こんなん、よく撮ったなぁ…』と感嘆させられる合戦シーンもさる事ながら、意外と離婚式の場面こそ白眉なのではないかと。酷い文言を言わされるジョゼフィーヌの表情。（変人）なりに、それでも嫁に一途だった旦那の口からの「国のためなんだ」という言葉。結婚式での可愛らしさを思い出すと、一層切ない・虚しい一幕でした…。
『ナポレオンと、この時代のヨーロッパを描くなら、４時間、５時間…いやさ10時間くらい要るだろ！』
『こういう“男女のドラマ”は…２時間以内で観たいかな〜…』
…というジレンマも、少々あるっちゃあるのですが…
