'英雄か、悪魔か'
このキャッチフレーズが、
まさに!という作品でした。
歴史上の人物として描かれるのではなく
1人の人間として'感情的に'描かれていました。
戦争シーンは圧巻。
盾のように扱われる歩兵に
哀れみを感じる暇もなく次々に繰り出される指令。
この的確さがあったからこそ次々に勝利に導き、
'英雄'と謳われたのでしょうが、
今作ではそれを'冷徹'として映したように見えました。
色調も全体的に暗いですが、
ジョゼフィーヌと一緒の時だけは
暖かみのある色で写されており
視覚的にもナポレオンの二面性を感じることができました。
戦功に対する犠牲の多さとその作戦内容が
あまりにも非人道的であるのに対して、
ナポレオン本人の人生は
ジョセフィーヌへの愛で溢れている。
これは最上の皮肉でした。
かなり重厚感のある作品で、
正直期待以上でした。
これは劇場で鑑賞するべき作品かと。
2023年の締め映画がコレで良かったです💡