私が幼い時に植え付けられたラガーマンへの先入観を一変した作品 笑
この作品が素晴らしいのは憎悪と偏見の先にある赦しに触れているところ。「宮本から君へ」を見てからずっと考えている赦すことという、大きく深い普遍のテーマがこの作品にはある。
一筋の希望とリアルな葛藤、そして奇跡へ。でもそこには赦しの凄みがあった。
モーガン・フリーマンとイーストウッドが組む素晴らしさ。
「許されざる者」「ミリオンダラー・ベイビー」そして今作も同様にまた素晴らしい。
特にモーガンフリーマンが、個人的にも交流があるというネルソン・マンデラの人間味を存在感を自然に表している。
マット・デイモンもラグビー選手がとても似合っていた。
それにしても27年もの間、収容所生活を強いられて人間としての尊厳を高く持ち続けるって一体どういうことなのだろう?
1年だって時に永遠に思われる時だってあるのに。
しかも彼は後の大統領就任式にその時の看守を招いたという。
スポーツのフェア精神にのっとったラグビーの試合で敵対していた黒人と白人が次第に一体化していく。
ラグビーシーンも素晴らしい。
真っ直ぐと衒いのない誠実な作品だと思う。
マンデラ大統領が唱える言葉が深い。
私は我が運命の支配者
私は我が魂の指揮官
その先にきっと赦しはある。