この間、久しぶりに金曜ロードショーで本作を観た。ラグビーW杯開催ということで本作を放映した日テレの判断は良かったと思う。
地上波の映画番組って観なくなって久しいけど、ここ最近、日テレとフジが結構いい作品を頑張って放映しているような気がする。
クリント・イーストウッド監督によるラグビー映画『インビクタス』。主演はモーガン・フリーマンとマット・デイモン。
国を立て直そうとした大統領と、ラグビーチームを立て直そうとしたリーダーの姿を交差させることによって、単なるスポーツ映画の枠を超えた作品になったと思う。
公開当時に友達と観に行ったが、その時は前作『グラン・トリノ』で当時イーストウッドが今後は監督に専念すると宣言した直後の作品ということもあって、「ああもうイーストウッドの姿は見られないのか……」と思いながら観た記憶がある。
今もフツーに出演しているけど😅
当時存命だったマンデラ大統領が直々にモーガン・フリーマンを指名しただけあって、本作でのフリーマンの自然体の演技には感銘を受けた。
大統領になって初めて登庁したマンデラ大統領が、集められた旧政権の白人官僚に対して「我々を怖がらなくていい。共に南アフリカを作るために協力して欲しい」と伝える場面。
字面だけだと感動があまり伝わらないけど、演ずるフリーマンの表情や口調が何とも温かみがあって、いかにもカリスマ性と包容力を備えた大人物という印象を受ける。
■映画 DATA==========================
監督:クリント・イーストウッド
脚本:アンソニー・ペッカム
音楽:カイル・イーストウッド/マイケル・スティーヴンス
撮影:トム・スターン
公開:2009年12月11日(米)/2010年2月5日(日)