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ある映画のための覚書のあのレビュー・感想・評価

ある映画のための覚書(2023年製作の映画)
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📍YIDFF2023

実在の日記をなぞる過程で、現地の住民の声を聞き、開発の華々しさと同時にそれが破壊であることが意識される。
淡々と演出する監督とは対照的に、時間をかけてモデルの技師を役に落とし込む俳優の彼が際立つ。時折挿入される"現在"は、その技師が"現在"の世界を見たら、"現在"の鉄道を作ったその地・そこに住む人々をみたら‥技師に近づいていった彼は終に「演じる」という行為から外側へ、"現在"へ出て来られない。
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