ハル

コーポ・ア・コーポのハルのレビュー・感想・評価

コーポ・ア・コーポ(2023年製作の映画)
3.4
住人の自殺から始まるためちょっぴり重いシーンもあるけど、ほのぼのした雰囲気の普遍的な日常切り取り作品。
怪しげなボロアパートで暮らす住人たちの生活へフォーカスした物語。
格安、風呂なし、鍵なし住居に住んでいる方々。
みんな1つや2つ何かを抱えているわけで。
まぁ大人になれば家族のことや仕事のこと…色々あるよね。
しがらみから抜け出したくて自分の事を知っている人がいないところに行きたかったり、気持ち的には分かる部分も多かった。
『幸せに生きる』のは決して簡単ではない。

コーポの面子は仲良しの友達ってわけではないけれど、寂しさや孤独さを共通項として理解しあう同士みたいな関係性。
深く立ち入りすぎない間柄が心地いいんだろうな。
ただ、勝手に人の部屋に入ったり出たりしちゃうのは、絶対に無理…(笑)

キャストは馬場ふみか、東出昌大、北村優衣(ビリーバーズの女優さんね)
うーん、ここはちょっと弱い。

冒頭の事件以外は特別これ!といったエピソードもなく、淡々と流れていき、終わってしまう。
そのため、物足りなく感じる方は多いと思います。
ボクは原作未読なので、相互的に知識補完するとまた感じ方は違うのかも。
完成度が低く、荒削り感強め。
ハル

ハル