手塚治虫の「火の鳥:望郷編」を映画化したもの。
とりあえず映画が始まって「誰だこの声優…」というのが第一インパクトだった。その時、早くも不安がよぎった。事前情報を全く知らずに観たのでキャスティングを知らなかったからだ。
キャスティングについてはエンドロールを観て初めて知った。「なるほどな…」とは思った。なんでこんな声を当てたのか、少し意図が掴めたからだ。しかしな…
まあ、映画のキャスティングはさておき、世界観は火の鳥。火の鳥ファンにとっては、このノスタルジックさがたまらない。そこはとても良かった。
ストーリーの内容も、確かに現代の先端のアニメーション物からは、若者は物足りなさ爆発かもしれないが、中高年にとっては火の鳥感がたまらない。火の鳥とはこういう物語だ。
まあ、しかし若者にはウケない題材なのだろう。ドルビーアトモスの大型スクリーンに公開2日目で観客が5名。しかも、中高年のみ。興行的にかなり厳しそうだ。
映像や音声はとても素晴らしいのに…エンディング曲も、とても良かった。何度でもリピートして聴きたい曲だ。火の鳥感が出ている。
余談にはなるが、入場者特典のシール。「なんだこれは…」と思ってしまった。ファンは特典なんて別に要らないけど、せめてリピーターを釣るなら、ミニ色紙とかクリアファイルとか下さいよ…。
しかし、残念ながらリピートはしないかな。あとはレンタルの円盤でいいや。