幽斎

オブセッション -エッグドナーの執着-の幽斎のレビュー・感想・評価

3.0
C級スリラーをレビューする、Scavenger第45界。原題「Nanny Dearest」親愛なるナニー、またか(笑)。レビュー済「ブレイク ゾッとする少女」同じで、アメリカ英語で乳母はNanniesと思ったら、またカナダ映画。AmazonPrimeで0円鑑賞。

また、Lifetimeかぁコレで何度目だよ。唯一の救いは安定と絶望のReel Oneではなく、同じカナダ映画でも多少救いは有る。アマゾンの表記は2023とハンコで押す感じだが、何と!本作は2023年製作でアマプラ謎映画でも新作コーナーに置ける(笑)。だからって面白いかと言えば別問題。TV-14のプライムタイム枠なのでグロもエロも無し。作品の内容はFilmarksのあらすじに隅から隅までずずいーっ、と思ったら遂にFilmarksはアマゾンからの情報をガン無視する決意を固めたのか、何んも書いてない。

カナダ映画でシッター、此のプロットは量産と言うか乱造が甚だしい。Amazonを引用すると夫婦は体外受精で授かった10歳の娘と幸せに暮らしいたが、ある日を境に不可解な出来事が次々と起きる。「はい!先生、犯人が解りました」(笑)。ソコの貴方、既視感が有りません?。一応考察しますけどアメリカの不妊治療は超高額で心臓移植と同じで富裕層しか手が出せない。だから体外受精で子供を授かった人が不幸に為るのが面白い。

脚本の説得力も無いしテレビ俳優の演技も説得力無いし緊張感も無いし、日本の夫婦の会話の様な空回り。まだ「相棒」の方が説得力ある、見た事無いけど(笑)。日本でも不妊医療クリニックは増えましたけど、卵子提供者のデータはパソコンを盗んだ位では漏洩しない。多くの病院は電子カルテを導入、データはセコム等のセキュリティ会社のサーバーに在る。医師専用のUSBキーが無いとハッキング出来ない仕組みが取られてる。

強いて見所と言えば爬虫類顔(アメリカ人は好きなタイプ)のタイトルロールLiz Fenningより、Taylor役Kayleigh Rullerは顔立ちがFlorence Pughに似てる気もするが、彼女は8歳の子役から活動、大学期間は休業も日本で観れる作品は本作しかないが、新作「Secrets in the Desert」主役で抜擢、覚えて帰っても悪くない。よく考えて見ると子供2人を殺し、夫も殺し、母親も殺し、相手側の上司を殺し、サクッと観てるけど結構エゲつないサイコパスがお茶の間のドラマに登場。流石はLifetime、タダでは起きない(笑)。

支離滅裂に見えた話がラストで驚愕の事実が!。んな訳ない(笑)。死んだ人が実は死んでないとか、殺すつもりは無い人が死んじゃうとか、京都の四条烏丸並みの大渋滞、強制的に感動話に仕立てジ・エンド。真面目に言えば被害側の視点が一般的なのに、使い回しの脚本に新鮮味を出そうと加害者側にしたので、収拾が付かなくなったのが本音だろう。エンドロールのWes Sneeringerに捧ぐ。は、本作の編集監督。コレが遺作なのかぁ・・・。カナダ映画、本気で京都の太秦映画村に修行に来い!。

ラストも辻褄が全く合って無いが、気怠い午後には丁度良いので、暇潰しに為るかも。
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