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『ママと娼婦 4Kデジタルリマスター版』に投稿された感想・評価

netfilms

netfilmsの感想・評価

4.3
 定職もないくせにブティックを経営する年上のマリー(ベルナデット・ラフォン)に世話になりっ放しのアレクサンドル(ジャン=ピエール・レオ)は真性クズで、安全圏でぬくぬくと暮らす。その殺風景な部屋にはベッドではなく布団が敷かれ、頭の位置にはレコード・プレイヤーと僅かながらのアナログ・レコードが無造作に立て掛けられている。愛の巣と呼ぶには随分殺伐とした冷たい雰囲気の部屋で2人は仲良く同じ布団で眠るのだが、2人の間にはもはやSEXはない。夜は亭主面して温かい布団で寝たかと思えば、昼間はマリーが知らない細菌学教師ジルベルト(イザベル・ヴェンガルテン)に結婚を申し込む。何という道理のわからないクズ男なのかと思う。然しながら求愛を受ける元カノのジルベルトの反応が微妙で、何かはっきりとした理由があってこの男が無理になったんだろうなと推測する。案の定、長らく粘った末に彼女に拒絶されたアレクサンドルは同じカフェで、ただ目が合っただけのヴェロニカ(フランソワーズ・ルブラン)に声を掛け、彼女の電話番号を聞き出す。このアレクサンドルという男は、成り行きだらけで行き当たりばったりの人生を歩んでいる。将来の確固たるビジョンもないまま、結婚を申し込まれれば女性たちはただただ困惑するしかない。

 18の時に初めて観た時は何が何やらさっぱりわからず、地獄のような3時間40分だったが、いま観ると大変わかりやすい三角関係の映画であり、男と女の映画であり、虚実入り乱れた「言葉」に埋め尽くされた映画である。大した根拠もないまま女に迫りまくるクズ男の描写はこれまでのユスターシュ映画の中でも頻繁に登場したが、今作ではジャン=ピエール・レオがおそらくジャン・ユスターシュの倒錯的な自伝をかなり比喩的に演じているのだ。つまりジャン=ピエール・レオとはトリュフォーの映画に出る時はトリュフォーの分身で、ユスターシュ映画に出る時は時にユスターシュの自信過剰なナルシストっぷりをカリカチュアして演じている。というかユスターシュはトリュフォーの『大人は判ってくれない』を観た時点で自分の実人生と何かしら共鳴する部分をジャン=ピエール・レオに感じ取っていたように思う。どこに行っても自分の主義主張がないまま、根無草的に生きる男の運命はしっかりと女性たちに手綱を握られてしまっている。然しムルナウ映画の原理をドヤ顔で説明する場面のカット割りと再度のドヤ顔には思わず声に出して笑ってしまったし、3時間過ぎたあたりの女同士のシスターフッド的な連帯からどんどん無口に萎れていくアレクサンドルの描写には苦笑いを禁じ得ない。その癖、すっかり草臥れた美しさを誇るシャンソンの調べに魅せられたアレクサンドルの姿が若干愛おしく感じられる。呪われた作家の悪魔の3時間40分。
開明獣

開明獣の感想・評価

5.0
43歳で拳銃自殺してしまった、フランス伝説の映像作家、ジャン・ユスターシュ作品初挑戦😳

現在公開中のスコセッシの「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」を長い長いと散々ブーたれておきながら、それより13分長い本作を観ちゃう開明獣って我ながらお茶目🤣

主演は、存在そのものが現代映画史と言っても過言ではない仏の名優ジャン=ピエール・レオ。トリュフォー、ゴダールなど仏の巨匠だけでなく、伊のパゾリーニ作品や芬のカウリスマキ作品にも出演している重鎮中の重鎮の若き日の姿が見られる😌

いかにも70年代のフランスのインテリが創った作品らしく、ホルヘ・ルイ・ボルヘスからの引用、ロバート・マッコールも読んでいたマルセル・プルーストの「失われた時を求めて」、仏の映像作家ロベール・ブレッソンへの言及、プログレッシブ・ロックの名盤「クリムゾン・キングの宮殿」のジャケット、70年代に入ってからは定番のアンガージュマン、サルトルへの批判、などなど、ペダンティックな小道具を見てるだけでも飽きない。一番驚いたのは、ブリティッシュ・ハードロックの雄、ディープ・パープルがオーケストラと競演した時のアルバムがかかっていたこと。ギタリストのブラックモアのフレージングで気づいたが、この頃はストラトではなくES335のハムバッカーサウンドなので、ちと戸惑う💦

閑話休題

働くことを拒み、ヒモとして生きている色男のアレクサンドルは、口先だけは達者だが中身は全くない空っぽな男。マリーという年上の女性の家で同棲しているのに、他の女性に片端から色目を使い、女性と寝ることを至上の悦びとしている。そんなアレクサンドルに時折激怒はするが、愛想も尽かさず同棲を許すマリー。そこに、ヴェロニカという、誰とでも寝ることを公言して憚らないエピキュリアンな麻酔士が加わり奇妙な三角形が形成される。

どうせ死んでいく人生ならば、好きなことをやろうという刹那的で退廃的な生き方はユスターシュ自身の経験を投影したものだという。ヴェロニカのモデルとなった、ユスターシュと関係のあった美術担当の女性は、本作の完成後に、作品に最大の賛辞を贈りながらも自死してしまったそうだ。

倫理的にはとても共感出来ない、3人の男女の生き様の背後には常に死の影がちらついているようだ。30代くらいまでだったら、本作を全否定していたかもしれない。だが、自分の周りや自分自身もある程度、人生の行く末が見えてきた今、本作をただの堕落した低モラルの作品と切り捨てるような感情は浮かんでこなかった。

粗削りながら、感情剥き出しにぶつけてくる台詞の多い脚本にいつしか魅力され、長さを忘れて魅入ってしまったことを告白しておこう。経年による影響は劣化だけではなく、時に成熟という結果も伴うということなのかもしれない😌

フィルマ王国で、開明獣のフランス映画の先生のお一人、bennoさんが、4K版ではない方に素晴らしいレビューを書いておられますので、本作にご興味ある方はそちらも是非‼️
toruman

torumanの感想・評価

4.1
「死ね!ナルシスト」

無職で口だけ達者なナルシストのアレクサンドル(ジャン=ピエール・レオ)と母性的な年上の彼女マリー(ベルナデット・ラフォン)とカフェで出会った性に自由奔放な看護士ユスターシュ(フランソワーズ・ルブラン)の三角関係を描いた3時間40分の作品。

監督・脚本・編集はジャン・ユスターシュ。長編デビューに当たる本作でカンヌ国際映画祭審査員特別賞を獲得したが、81年に43歳でピストル自殺した。

ひたすら喋るアレクサンドルは、薄っぺらでナルシストのどうしようもない男、監督の分身として観ると鼻持ちならない感じが、鑑賞の障害になりそうなのですが、"アレクサンドル"役のジャン=ピエール・レオをトリュフォー 作品の当たり役、"ドワネル"を重ねて見ると何となく許せてしまう🤣
それどころか、女性達のほっとけない感情さえ共感してしまいます。

ジャン・ユスターシュ監督を幻影として観るとイライラの3時間40分になりそうですが、"ドワネル"効果で楽しく観る事が出来ました。

とにかく会話が面白い。
濱口竜介監督作品のように、ずっと会話を聴いていられる感じ。
フランス語が堪能であれば、もっと心地良く楽しめたでしょう。

限定されたレンズと固定カメラのシンプルな撮影方法は、より会話の魅力に集中させてくれます。
アレクサンドルとユスターシュのカメラに向けての長回しの独白は其々の最大の見せ場でもあり、ぐっと惹きつけられました。

会話は軽妙ながらも、ジャン・ユスターシュ監督の思想や今後のにも関連する話題も浮かび上がり考えさせられます。
自死、サルトル、愛のあるセックス…

3時間経った辺りからの、自由奔放なアレクサンドルへの女性陣の反撃とラストの唐突な終わり方の不安定さとユーモアも独特な魅力を放ってました。

上映時間、配信の少なさ、鑑賞のハードルが高い作品でしたが、これは観る価値の高い一本でした。



-追補-
気になった点を徒然と

レストランのテーブルからの景色(田舎に通ずる駅と土の無い都会)の表現は素敵。時間経過による昼間と夜の景色のコンストラストの素晴らしさ。

選曲がバラエティーに飛んでいて心地よい
ディープパープル、会話と同じくらい雄弁なピアフの歌詞、クラシック…

3時間40分でトイレ休憩なし💦
離脱者多かったです😅

『ママと娼婦 4Kデジタルリマスター版』に似ている作品

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