ジャック・ロジエの観る
旅行代理店勤務の2人が今ま
でに無いモノをと無人島ツア
ー企画する風刺コメディー
デビュー作退屈だったロジエですがこれは面白かったな。無駄に長い所はデビュー作と似てるけどその無駄さが作風と合っていて緩~い時間を過ごす。
行き当たりばったりの旅行で時間も気にせず宿も決めずにダラダラした時間がただ流れてゆく感じ。映画自体がそういうヴァカンスみたいなものでこちらの長さは苦にはならずです
自然に憧れる疲れた都会人を揶揄してる所もあり、いざ来てみたらとキレだすツアー客。ツアー企画者は別世界の支配者にでもなったつもりか命令口調に。かなりオバカに見える面々が繰り広げる少し毒が入ったコメディー
毒と言えば企画者がアフリカ系とのSEXを好むようでそんなシーンが前半にある。目的地に向かう途中のアフリカ系の現地人の描写。企画者が目的地にフランス国旗を立てるぞ!フランス万歳的なこと口に。これってもしかして白人の上から目線とアフリカでの植民地政策への皮肉かな?
デビュー作と同じで編集もオカシナ所ありでかなりグチャグチャしてるけどこの作品にはグチャグチャさが合ってる様に思う
企画者と相棒(兄も弟も)のコンビオモロくデタラメさが良い感じであります