幽斎

ラストチャンス 救出の幽斎のレビュー・感想・評価

ラストチャンス 救出(2014年製作の映画)
3.0
C級スリラーをレビューする、Scavenger第40界。原題「Crimes of the Mind」
心の犯罪、イヤ何でもソウだよ(笑)。寧ろ「Mind of Crimes」の方がスッキリすると思ったら別な意味で安定のカナダ英語。AmazonPrimeVideoで0円鑑賞。

ジャケ写のオバサンが怖い~(笑)。てっきり主演かと思ったら共演じゃん。Paula Trickey 57歳。WWEのプロレスラーかと思った。私は格闘技は全く無知なんですが、プロレスに詳しい友人に依ればディーヴァと言うらしい。プロフィールで面白いのは全米ティーンコンテストでミス・オクラホマに選ばれるが、決勝戦で敗れた。相手は後のオスカー女優Halle Berry。作品の内容はFilmarksのあらすじに隅から隅までずずいーっと書いてるので、私から申し上げる事は何もない。

主演Christina Cox 52歳。アマプラ謎映画でちょいちょい見る顔だが、アメリカではTVシリーズF/X: The Seriesで有名、元ネタは勿論スペシャル・エフェクツのスリラー「F/X」Brian Dennehyが良い味出してた。監督がレビュー済「ザ・テスト護身術」John Murlowski。昨年2月にレビューしたけど誰も書いてない(笑)。ミステリーの掟破りな怪作で、絶対に右折だと思ったらマサカの左折と言う変態、大いに期待されたが、割と普通で拍子抜け。

相変わらずアマゾンの表記は「2023」、本作は2014年製作。しかも、TVムービーでは無く劇場公開作品。察しが付いてると思うので言っちゃいますけど、50過ぎの女優でもしっかりスポンサーが居る現実。Christina Coxには元NFLの肉体派旦那が居るにも関わらず。問題点は娘役Tina Ivlevに全く感情移入出来ない。自己中心的で煩いだけ、母親の育て方を見れば当然かな。日本では高校を卒業した娘にBMWのオープンカーを買い与える親は居ない(多分)。

登場する乗馬クラブは子供を洗脳するカルト集団。と言うのは実話ですが、余りプロットには活かされない。サイコ・スリラーならクライマックスで観客の溜飲を下げる、日本人が大好きな勧善懲悪を期待するが、モノの見事に肩透かし。監督らしい歳喰ったオバサンの描き方は悪くないが、劇場映画なのにヴァイオレンス描写も無く、適当に〇く収まる結末には、釈然とせずストレスも溜まるけど、カルト乗馬クラブが、お咎めなしで運営を続けた事実を考えると、寧ろ何で此の題材にしたのか摩訶不思議。

サプライズは主演の経歴。高校在学中にテコンドー、ムエタイキックボクシングの訓練を受けオリンピック選手を目指し、後に演技の勉強をしてスタントウーマンとして映画界入り。どうりでオッパイとガタイが良い訳だ。だったら尚の事ジャケ写も違うよ。プロレスに詳しい友人に依れば似た選手も居るらしい。話の中身よりソッチが驚愕(笑)。

洗脳は誰でも心の隙間に忍び寄る。普通の日常の有難味が分るので、暇潰しに為るかも。
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