tak

ナチュラル・ウーマンのtakのレビュー・感想・評価

ナチュラル・ウーマン(1994年製作の映画)
2.7
女性カップルを描いた松浦理英子の原作を、作者自ら手がけた脚本で映画化。漫画同人誌で知り合った風変わりな女性に心惹かれた主人公は、彼女の行動に振り回されることになる。彼女の幻影から逃れられない主人公が、過去の恋を乗り越えて、新しい恋へと心を開いていく姿が描かれる。

90年代に撮られた映画だけに、当時は目新しさもあったが、やはり同性の恋愛ものってマイナーなテーマだった。「燃ゆる女の肖像」を筆頭に女性の恋愛映画が違和感なく受け入れられる今「ナチュラルウーマン」を観ると当時と違った印象を受けるかもしれない。

とは言え、女同士の愛のかたちを男性監督が撮る苦心も随所に感じさせる。ところどころ薄っぺらく感じたり、ベッドシーンの色彩を敢えて抑えたり。

僕は緒川たまき目当てで観た。嶋村かおりをつま先で愛撫する場面。足で弄ばれるのを不快に思う嶋村かおりに静かに答える。
「手と足と…どう違うの?」
ゾクっとする色っぽさでした。
tak

tak