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ナチュラル・ウーマンのemilyのレビュー・感想・評価

ナチュラル・ウーマン(1994年製作の映画)
3.0
同名小説を映画化。漫画家のヨウコはエロ漫画を描き、バイトをして生活している。バイト仲間でボクシングをやってるユリコとは良い関係を築いている。5年前激しく恋した同人サークルで知り合ったハナヨの事を思い出し、その恋を乗り越えていくまでを描く。

 赤と青を巧みに操り、現在に過去の回想を交えながら、危険で濃密なヨウコとハナヨの恋を描く。二人の穏やかで開放的な時間は青い色彩で、まるで海の底に居るようなどこか現実離れした美しい描写で描き、赤い色彩の中では血が流れ、軽い暴力とその先の快感があり、どこか危険な香りと孤独感を漂わせる。女性同士ならではの嫉妬と孤独が時折見え隠れし、愛に才能に堕落していく二人は、悲しく滑稽である。
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