ワンコ

ルー、パリで生まれた猫のワンコのレビュー・感想・評価

ルー、パリで生まれた猫(2023年製作の映画)
3.9
【生きること、成長すること】

邦題タイトルは、一般ウケするように考えた末だろうけれども、実際のところ難しいですよね。

オリジナルタイトルの意味は、”(私の)猫と私の大冒険”って感じなのだけれども、プラス、”誇らしい”という修飾も付いている。

家族の在り方、子供との接し方、家族や子どもの問題、生活のあり方、自然と暮らすことの素晴らしさと難しさ、野生の自由と厳しさ、そして、子どもの成長を、クレムとルーの生活や冒険を通して目撃する作品だ。

見どころは、一つ目は、別荘を離れたルーが野生の動物たちを含め、様々な生き物と交錯する場面を生き生きと捉えているところだ。
そして、二つ目は、物語として、10歳の女の子クレムが、ルーのためにどれほど祈り、そして、どんな決断をするかだ。

子供やペットについて、過保護で、あれこれ心配することは多いが、案外、人間の大人が思うよりもずっと自分で考えていて、自立してやっていけるのだと思わされる。
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