ごー

テレビ、沈黙。放送不可能。Ⅱのごーのレビュー・感想・評価

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上映後、田原総一朗、小西洋之、鈴木エイト、トークの回を鑑賞。

高市早苗の放送法解釈変更発言の裏側。例の「その文書は悪意をもって偽造されたものだと思います」というあれ。

総務省のある職員から立憲の小西議員へ、民主主義を守るためにと言われ資料が託されたことが事の発端だったという。
総務省の公式な文書を偽造と言い放ち、そうでないなら議員辞職もする、とまでのセリフを引き出した小西議員。
その後、省の役人が公式な文書だと認めたにも関わらず、辞職をせずに大臣に居座り続けた高市早苗。
また、放送法の解釈変更という恫喝ともとれる件を報道できないテレビ各局。

実は、今年になってから総務省の役人が「放送法の解釈の変更はない」と発言していたのだが、これもテレビで扱われる事はなかった。
上映後の小西議員の発言によると、テレビで放送される委員会で質問しようとしたら、その場であれば回答できない、と総務省の役人から言われた、という。
だからと言ってテレビで扱わないとは、これまた政権の思惑通り局側が萎縮してしまっているという事ではないか。

現在報道の自由度ランキングで、日本は180ヵ国中68位。これは第二次安倍政権後に急激に下がった結果である。民主主義を標榜する先進国がこの体たらくなのは本当に情けない。

上映後トークでは鈴木エイト氏が取材している統一教会の件についても触れる。
まず統一教会からの名称変更について、被害の裁判が進行中であったため違法だったとのこと。
さらに、統一教会への解散命令請求が今月末か来月に出る、というなかなかの重大発言。
また、総務省の方針変更(放送法の解釈は変更なしとする)について、安倍元総理が存命であれば不可能だっただろう、との田原氏の見解もあった。

昔はほぼ毎月朝生で見ていた田原総一郎氏、生でお見かけするのは初めてだった。言葉はまだまだ元気なものの、さすがに足腰は衰えておられるようだった。できるだけ長く活動を続けて欲しい。
ごー

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