逃げるし恥だし役立たず

ジョー・ブラックをよろしくの逃げるし恥だし役立たずのレビュー・感想・評価

2.5
ブラッド・ピットに命も娘も会社も奪われるアンソニー・ホプキンスの物語。内容の伴わない必要以上に長い映画だが、それでいて不思議な雰囲気のある作品。必然性のないカットの多さと長さ、展開のテンポの悪さも独特の世界観を作る演出と考えれば良い作品と感じる。俳優も演出も映像も良いが、特にラブシーンは美しく、ラブシーンを演じる男優を初めて美しいと感じた。ブラッド・ピットの美しさを堪能するプロモーションビデオである。
スーザン(クレア・フォーラニ)はエラは張っているがスタイルも良く、はにかんだ笑顔が魅力的で本作のヒロインとして見事にマッチしている。ただ、ブラッド・ピット(コーヒー店の青年)の序盤の壮絶な事故死のシーンとラストの再会は不要である。ジョー・ブラックもコーヒー店の青年も同じく愛せるのであれば、それは内面より容姿で惹かれていると邪推してしまう。
「この世では、死と税金を除いては何も定かではない」は100ドル札のベンジャミン・フランクリンの引用。