ひろ

ジョー・ブラックをよろしくのひろのレビュー・感想・評価

4.0
どうしても映画が見たく、夜更かししての鑑賞!
やっぱり久しぶりの映画は最高です✨

大富豪のビルは愛をまだ知らない娘のスーザンに言います。

「愛は情熱だ。その経験のない人生は意味のないものだ。足が地につかぬ想い。恋に酔い、我知らず、歌い踊る気持ちはどこに?心をオープンに。いつか稲妻に打たれる」

そんな言葉を聞いていた死神は、そんな感情を知りたいと興味を持ってビルの元へ行こうと考えます。

一方スーザンはカフェである男に会い、惹かれるのですが、なんとその男の人は事故に。

死神はその男に入る事で体を得るのですが、それがブラッドピット。

ジョーブラックと名乗りビルとスーザンに近づき生活を始める。
そんな話。

ーー

キャラクターがたくさん出てくるんですけど、テーマはやっぱり「愛」だと思うんです。
恋愛、家族愛、友愛、色んな愛の形があるんですが、基本的にみんな愛を感じ、その愛を与えていこうとするんです。

スーザンの姉のアリソンは自分がスーザンよりもビルに愛されてないことを知りながらも、ビルを愛し、喜んでもらうために行動したりします。

愛の形、愛の大きさそれぞれ全然違うけれど、愛という感情が結びつきを作り、行動に繋がっていっている。

丁寧にそれぞれのキャラクターの心情が描かれるんですが、1人だけこの愛がない人間が出てきます。

それがドリュー。

ビルに愛弟子として育てられ、これまで一緒に会社をやってきたドリュー。
なんと彼はその師弟愛を裏切り、会社を乗っ取り、売却し、個人的利益を得ようとします。

最終的にはジョーブラックとビルにまんまとやられるのですが、こういう不義理な人間にだけはなりたくないととても強く思いました。


そして最後にビルが言う言葉があるんです

「生涯を懸けて相手への信頼と責任を全うする事。そして愛する相手を傷つけぬ事。
それに無限と永遠を掛ければ愛に近づく」

つまり、愛という複雑怪奇な感情を完全に理解することはできないけど、
常に相手を思いやって大事にする。それを一生続けることで「愛」というものに近づいていく。

深すぎる言葉だなあと。

それって「与える」ってことだと思うんですよね。
ドリューは利益を「受け取る」事ばかりに躍起になってしまったから破滅した。


相手に自分のできることを与え続ける。
それを永遠に行う。


そうする事で愛に近づく。
愛がある事でつながりが生まれ、相手も自分に愛を与えてくれる。


それがあるとビルの言う
「去り難い人生」になるんだと思いまひた。
ひろ

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