てる

ジョー・ブラックをよろしくのてるのレビュー・感想・評価

3.2

ブラッド・ピットが若い。ピッチピッチしてたね。でも、この時は三十代半ばくらいか。二十代半ばくらいにしか見えない。恐るべきハリウッド。

ファンタジーでしたね。なんだか以外でした。一体どのような結末を迎えるやらと思っていましたが、無事にハッピーエンドを迎えてよかった。
しかし、死神が人の姿を借りて人間界に遊びに来るってのは、なんだかとんでもないストーリーだよね。死神に感情移入していいやら、アンソニー・ホプキンスに感情移入していいやら、迷子になりそう。死神が恋を覚え、人間の青年になっていくのは何だか胸が熱くなった。だけど、その反面それでいいのか? という疑問が頭の片隅にずっとあった。

ヒロインは死神くんのどこが好きになったのだろうか。純粋なところかしら。それだけか? 超絶イケメンだからなのではないか? 結局メンクイだったように思える。初対面は全くの別人だったわけだし、エンディング後のこれからの二人が上手くいくように思えないのは私だけだろうか。これから二人は全く違った関係性を築き上げていくわけだからそれはそれか。

この作品はブラッド・ピットの芝居と彼のイケメンさに惚れ込むってのが見所だと思う。特に死神になってからの彼の芝居は面白い。ミステリアスだし、彼を観てると怖い。その姿は確かに死神だった。でも、現世に無知の彼は何だかキュートで、何者なのかわからないというミステリアスさが魅力的に感じるのが不思議だ。恋をしている彼は紛れもなく普通の青年だった。
でも、死神が恋をするって良くわからないよね。人間と精神構造一緒なの? でも、北欧神話の神々は人間を孕ませたりとかしてたね。そう考えると案外不思議でもないのかな。

面白いのだけど、手放しに面白いとは言えない作品だった。たぶん恋に恋する10代、20代の若者であればこの作品はとても面白いと感じるのかもしれない。感情移入できるのかもしれない。だが、30代の私にはいまいち響かなかった。ただ、180分の方で観てよかったとは思ってる。もし、短い方で観たならつまらなかったと言っていると思う。
てる

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