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ジョー・ブラックをよろしくのすのレビュー・感想・評価

3.1
寝落ち挫折映画、三度目の正直にしてようやく完走〜!決してつまらなかったというわけではなく、序盤の死神が姿を現すまでの会話でどうしても気が抜けちゃって…二回ともそこでリタイアしてたんだけど、三回目にしてやっとこさ切り抜けられました。でもごめん、それ以降もこのスローな展開とムードに当てられて、うつらうつら寝ながら観た…。睡眠導入映画一軍入りだなこれは…。

まあそんな余談はさておき、本作のブラピ演じる "人間の皮かぶった下界に不慣れな死神感" がすごい。なんでその顔でそんな演技までできちゃうのよ。当時の同世代の俳優、もはや嫉妬さえできなかったのでは…?こんな逸材突き抜けすぎてて…知らんけど…(魔法のことば)。で済ませようとしつつもちゃんと調べてみたら、90年代のイケメンハリウッドスターたちが壮観でぐうの音も出ません。俺たちの聖人(そしてわたしにとって永遠のアクションヒーローでもある)キアヌ・リーヴス、今なお現代の乙女たちを虜にし続けるレオ様ことレオナルド・ディカプリオ、そして忘れちゃいけないみんなだいすき(わたしもだいすき)トム・クルーズ、カメレオン俳優の金字塔的スター(勝手に言ってる)ジョニー・デップ、あげればキリがなかった…そうか…みんな同世代なのか…すげえな90年代……末恐ろしいわ90年代…。あれですか?現代の日本でいうところの吉沢亮とかなら食いこめますか…?あの顔も芝居も人間性もぜんぶ揃ってる無双具合…。ちょっと若いか?なら岡田将生とかですか…あの顔も芝居も愛嬌も揃ってる隙のなさ…ってこれはもう好みの話だな…。とにかくこれだけ顔がいいのに演じてもピカイチだなんて凡人はひれ伏すしかありません。もうぜんぶ持ってかれた。だいすきだブラピ。そんなのみんなか。とかいう浅はかな思考を巡らせながら前半40分ほどの長い長〜いプロローグをぼんやり眺めていました。が、それではおわらなかった。おわるはずがなかった。そりゃそう、だってまだ序章ですらない。なにせピーナッツバターが出てきていないのだから…!!ってそれもまあちがうんだけどね…。ちがうけどジョー・ブラックをよろしくといえばピーナッツバター!な思考回路が完成しているわたしからすれば待ちに待ったあのピーナッツバターを頬張るシーンを目にしたときの満足感たるや〜!(何回ピーナッツバターいうねん)んもう〜ね、可愛くって仕方がないッ…!何度だってリピートできちゃうね。なんならこのためにみんな観てんだろとさえ思える尊きシーン。ブラピ、ピーナッツバターを直に食すうまさを全世界に伝えてくれてありがとうな…!(なんでいつもこういうノリになっちゃうんだろう…)

そんな本作、思いの外ファンタジー要素が強くロマンスもたっぷり、と相性でいえば微妙なところではあったのだけど(まあ寝たし)、ラスト数分のあの会話にすべてが濃縮されてるんだよな…。そのための3時間だったんだよな…。そう思わせてくれる名シーンがそこにはありました。生と死、善と愛。その本質はこの世を全うした人間だけが知り得るものなのかもしれない…。そして自分が死期を悟るとき、この世に名残惜しさを感じられるかどうか、それは今を生きる自分にのみ委ねられているんだよな。いや深い…

それにしてもクレア・フォーラニがまあ美しい。360°どこから映されても美しい。ドレス姿はもちろんシャツにジーンズというシンプルさでも凛と佇む華よ。あんな子に引き留められたらひとたまりもない。
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