HiromiA

身代わり忠臣蔵のHiromiAのレビュー・感想・評価

身代わり忠臣蔵(2024年製作の映画)
3.5
孝証が身代わりになっていることを知るのは家老たち一部のものだったけど、孝証が兼ねぬ無心に来ていたころから、不憫に思っていた侍女の桔梗はそれを見抜いていた。それほどまでに殿様というものは下々のものにとっては雲の上の人であり、ちょっとぐらい印象が変わっても何も言えなかったんだろうなあ。しかし長男(後継ぎ)以外はただの人というのはかなりつらい。勉学にいそしんで学者になるとか剣術や学芸に長けていいとこの婿になり城に残るとかじゃないと、出家して坊主になるぐらいしかなかったのかなあ。孝証は極端な一例なのでしょうか。そんな江戸時代の悲哀がコメディになってさらに忠臣蔵に重なり面白時代劇になっていました。傲慢な演技も人のいい演技も難なくこなすムロツヨシあってこそだったかな。でも上野介って本当はどうだったんだろう。
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