すなみ

ホモ・アミークスのすなみのレビュー・感想・評価

ホモ・アミークス(年製作の映画)
4.2
「やめろ」としか言葉を発しない人間に似た生物ホモ・アミークス。
その飼育員になった男の物語。

シュールな設定と世界観だが、物語としては王道で、生きものへの愛、絆、人の心のあたたかさを描いている。
下手をするとキワモノ映画になる可能性が多分にある設定で、バランスよく一本の映画としてまとめ上げているのは素晴らしい。
監督の愛を感じた。

人間のおじさんの姿をしているホモ・アミークスは、最初こそ奇妙奇天烈な描かれ方をしているが、だんだん愛おしい存在と思わされたので、監督の愛、映画の力の大勝利といったところ。
「やめろ」としか言葉を発さないところがまた絶妙
天才的な設定。何食ったらこんなの思いつくんだ

残念だったのは、舞台挨拶で一部のキャストが「キ●ガイ」「頭おかしい」という言葉を使っていたこと。
こういう強いワードを使えば、作品の余韻とか全部吹っ飛ぶのでいただけない。
身内感、グダグダ感、インディーズ邦画の悪いところが出てる舞台挨拶だった。
監督やプロデューサーはちゃんと舞台挨拶まで真剣にやるよう注意を払ったほうが良い。
せっかくの良い作品が台無し。
作品にも観客にも敬意を持ってコメントしてほしいと思う。
監督と夫婦役の女性はちゃんとしたコメントをしていました。
すなみ

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