BC

瞼の転校生のBCのネタバレレビュー・内容・結末

瞼の転校生(2023年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

大衆演劇は日本の伝統芸能ではあるし、日本映画だからこそ作れた作品だと感じた。

茉耶が大衆演劇にハマっていった台詞があったし、
建も裕福そうな家の養子とはいえ、地下アイドルのライブに行くほどハマっている。
バイトも出来ないであろう年齢の中学生がそんなにもお金もっているんだろうか?
不登校の建はその後どうなったかとか気になった点はあったな。

オタク的な側面以外は無駄な描写もなく、時間的にコンパクトにまとまった作り。
クライマックスの女形裕貴と建の場面の撮り方は少しBLぽくも感じ、
友情と恋愛の境界線もおぼろげな多感なティーンエイジャーの空気感が出ていて印象深かった。

裕貴役の松藤史恩は劇中の女形の時のほうが華があり、
存在感が光っていて滑舌も良かったな。
メイク映えする顔立ちなので時代劇や舞台向きの俳優ような気もする。

建役の齋藤潤(映画『カラオケ行こ!』岡聡実役で旬の俳優)は少女漫画に出てきそうな陰のあるツンデレというか、
アウトロー優等生でイケメンオーラが溢れていた。
スマホで地下アイドルの動画見ている時の真顔、女形裕貴を客席で観ている時の真顔。
真顔なだけなのに観入ってしまう。
少年というよりも大人の二枚目俳優の面差し。
彼は落ち着きがあるし、スター性があるよなと。
BC

BC