過酷な状況をサバイブするために今を必死に生きていくしかない市子に胸を打たれた
人って自分と同じ境遇を見つけることで1人じゃないって思いながら誰かと支え合って生きていくのに市子は誰にも共感してもらうことがない苦しみを抱えながら深い闇を背負っている。その十字架がどれほどに苦しいものなのかは自分の想像力では補えないけど、市子の表情から生きるしかないという複雑で繊細な芯が伝わった
怪物の映画のように誰が犯人を決めつけないで多角的な視野と立体的な構造で日本社会の闇を肉付けする映画は新たな視点を与えてくれるのでもっと増えてほしい。
杉咲花ちゃんの瞳の奥から感じる熱量が画面越しで伝わるほどに彼女の演技に釘付けだった
