市子のトゥーンのネタバレレビュー・内容・結末

筋ジストロフィーが出てきて、難病飛行を思い出した。
社会派作品として、あらゆる要素が詰め込まれ、消化しきれず。どんな環境であっても、犯した事実は変わらないし、そこに対する罰がないのは、監督がキャラに優しくなりすぎている。単に我儘で図太い女性にしか見えなかった。
市子の心情を推察するには、観客に委ねられすぎている。それなのに、ラストにモノローグや回想で全部説明してしまった。
あとは、市子が行方不明になってから、いきなり時系列順に語られだして、はたしてこれは誰の視点で紡がれているのかとなった。後に、刑事の調べによるものと分かるが、段取りチックで説明的のため、作品世界から疎外感を覚えてしまった。