このレビューはネタバレを含みます
ノーマーク☑️だったが、レビュワーさんたちの評価が高いので、鑑賞📽️
『市子』 (2023)
🇯🇵日本 125分
川辺市子と、長谷川義則は同棲中で、婚約中💍、結婚も目前である
しかし、後ろ暗いところのある市子は、
あるニュースをテレビ📺で聞きつけ、
独特の嗅覚から、突然、ベランダから失踪をしてしまう、というクライム・サスペンス
●スタッフ
原作 戸田彬弘(あきひろ)
(戯曲 『川辺市子のために』)
監督 戸田彬弘
脚本 戸田彬弘
脚本 上村奈帆
原作は、戸田彬弘の主宰する劇団、「チーズtheater 」の戯曲
川辺市子の過去のエピソードが、それぞれ過去の同級生、彼氏などから、回想シーンで語られていて、市子の謎めいた過去が徐々に明らかに成ってくるという、
ユニークな構成
芥川龍之介、黒澤明の『羅生門』を彷彿とさせる語り口
最近の映画では、散見されるサスペンスの手法ではあるが、若手俳優たちの力演、ロケーションの見事さなどで、怖いながらも集中して観た
●キャスト
杉咲花 (川辺市子)
若葉竜也 (長谷川義則)
森永悠希 (北秀和)
意図せざる、ファム・ファタールな運命の杉咲花の熱演に、圧倒される
また、若葉竜也も力演
森永悠希は、爪痕を残す💅🐾
●感想など
兎に角、脚本が巧みで、引き込まれた
映像的には、やや弱いかな
印象に残るシーンは、
ラストの辺りの、暗闇からヘッドライトに照らされる、市子の黒い服の姿かな
彼女は、明らかに、人を越えてしまったようだ
また、北秀和の身元は、警察に知れているので、逃げ延びられないであろう、悲しさが、映画から香りたつ
設定は東大阪市(実際のロケーションは八尾市)、大阪市に隣接しているが、工場と住宅しか無い街は閉塞感がある
しかも、市子たちの家族の様にに、生きるために必死な人々は、人情の街のハズの大阪からも、孤立してしまう侘しい現実
市子(イチコ)という名前は、『下妻物語』のイチコ(土屋アンナ)を連想させるが、茨城県、下妻の物語には、友情があり、ヤンキーの友があり、田んぼの
緑がある
また、洋菓子🍰のイチゴ🍓から、市子は求めども遠いという、逆説がまた、物悲しい
生き残ろうとする、女、人間の執念は、松本清張、野村芳太郎の『疑惑』の球磨子(桃井かおり)を想起させるが、流浪の旅と、刑事の執念は、同じく、清張、芳太郎の『砂の器』に終結するようだ、
壮麗なシンフォニーに昇華される感覚を覚えた
映画的と称された、演劇、『市子のために』も機会があれば、観てみたい
●追記
日本映画が群雄割拠状態に成って来て、嬉しい
ワールドクラスの映画📽️が生まれる瞬間🐣🎵がみたいよ
だから、フィルマの凄腕レビュワーさん、頼りにしてまっせ~旦那、淑女たん🐱🐾🌈🙇♂️💦、マジ😆⤴️
kinocinema天神 (聖地枠)
シアター1
2024ー128ー104