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市子のKのネタバレレビュー・内容・結末

市子(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

さまざまな人間の視点から、市子という存在が明らかになっていく。彼女の人生が辛すぎて、しんどい場面もあった。それだけ入り込めたのはおそらく、杉咲花の演技力の賜物だろう。上手すぎる。月子の命を奪うシーンの、呼吸器を外してじっと妹を見下ろす顔が恐ろしかったが美しかった。その後の母の「ありがとう」という言葉が、彼女らの必死な介護の日々を、介護の描写をあまり映さないで表しているように思えた。見終えた後に暗い余韻に包まれる、とても良い映画。
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