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市子のharukaのレビュー・感想・評価

市子(2023年製作の映画)
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川辺市子は常に見上げていた。
カメラは上から撮っていて、彼女は見下ろされていた
まるで、彼女が社会の底から上を見上げ続けているような

月子の息を止めた時。唯一、市子が見下ろしていた

答えはなく終わる
善悪を決めず答えは差し出さない


目の前の人のことをどれほど知っているのか
情報さえ嘘をつけるとき、何を頼りに誰と関係を築き続けるか


無戸籍

戸籍
名を名乗ること、保険証を出すこと、雇われること、それ伴い書類を出すこと、書類を出すことに躊躇わないこと、名を名乗ることを躊躇わずにできること
戸籍は私を証明するものであった。疑わずに使っていた制度だった。
だから、制度から逸脱している人のこと、他人を名乗れる穴があること
知らなかったし、知ることを迫られる人生でなかった

出生後の離婚によっては、戸籍を得られないなんて有り得ない

戸籍、住民票がなければ行政サービスも学業も受けられない
セーフティーネットから溢れる

ショートケーキを出す側
出す側に守られて、その世界のみを知って育った。


手ブレもあるカメラワーク
ドキュメンタリーみたい

バイクの速さと共に加速するカメラ
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