このレビューはネタバレを含みます
007/2024
終始重苦しい雰囲気で
市子の正体がわかるまで そしてわかった後も
その後どうなっていくのかとドキドキしっぱなしだった。
冷静になって思えば別に逃げんでもえーやんとも思う。
つーかなんでギリギリやねん
余裕持って家出なさいよw
昔戸籍を持たない元半グレの方のドキュメンタリーを見たことがあって戸籍を持たないということがどれだけ大変なことかというのはある程度わかっていたので
話にすんなり入り込めた。
ヨリめのワンショットのカットが多く
物語のテーマも相まってすごく息苦しい。
1人1人をじっくり見せるというのは
この映画のテーマに合ってて良かった気がする。
僕は身近にいる人のことを果たしてどれだけわかってるつもりで どれだけわかってないんだろうみたいなことを考えた。
ヨリばっかりのカットって出演されている役者さんは相当なプレッシャーだったろうな。
小道具としての団地と新聞配達って貧しさ表現としてステレオタイプすぎじゃない？ もうちょっと工夫して欲しかった。
ゲリラ豪雨のシーンはとても良いシーンなのだけれど
もっと 北くんにとって一生忘れられなくなるような最高に印象的な絵にして欲しかったなぁ。
個人的にはあのシーンの出来で評価がだいぶ変わったと思う。
本当はもう誰とも知り合わずに1人で生きていきたいのだけどそれができないもどかしさ。
最後の焼きそばのシーンは涙が止まらなかった。
エンディングが印象的だった。
最後の方で聞こえてきた声はなんだったのか。
他人の証明書を手に入れて別の新しい人と知り合ったという意味かと思ってたのだけどどうやら幼少の頃の家族の声ということだったみたいですね。
同じ日に「正欲」も見たのだが
どちらにも宇野祥平が警察役で出ていて笑った。
北くん役の役者さんの演技のクセが強すぎた。
もう少し普通の気弱なキャラで良かった気がする。
あと子供時代の子役の演技はちょっと観ていてキツかったかな。
やっぱ若葉竜也からは目が離せないわ。
