もともと舞台作品として作られた作品の映画化だそう。
あらすじもほぼ知らず、杉咲花主演にこの役者陣なら観ない選択肢などなかった作品。
ようやく地元に。
題材になっているものを書くとネタバレになってしまう。
知らずに観ないと響かないであろう、現存する社会問題。
『ある男』や『さがす』を彷彿とさせる部分もあり。
時系列がかなり交差している作りだけど、決して容易くはないその題材を期待以上に表現していた演者たちのおかげで置いていかれずに済んだ。
監督から主演を熱望されただけあり、杉咲花の怪演は一見の価値がある。
観る度に更新される彼女の剥き出しの手腕には相変わらず痺れるものを感じた。
あんな涙の流し方、凄い。
そんな杉咲花を受けた若葉竜也も良い意味で凄まじかったし、森永悠希のあるシーンでの目つきが忘れられない。
誰目線で観るかによって、響き方が変わるリアルすぎた本作。