このレビューはネタバレを含みます
余韻が凄い。このタイプの映画で、エンドロールになった瞬間に立てる人がいて意外。冒頭の鼻歌のシーンがエンドロールにきて、その鼻歌は月子が死んだとわかった後の母の鼻歌。そして市子も誰かが死んだ後の鼻歌だとわかる。
圧倒的な杉咲花の芝居
彼女が美しくて儚く消えてしまいそうで影があるから、僕が私が彼女を笑顔にしたいって思ってしまう魅力がある
でもなんかもうどうにかならなかったのか。
途中から、警察に自首して洗いざらい話して償って、きちんと戸籍取得してやり直すのが1番良いのでは？と思ってしまった
そしたらキキちゃんとケーキ屋さんやれるかもしれないのに、、
人を2人殺して、最終的には4人殺してるけど、市子はずっと生きたいのが不思議
そりゃ希死念慮がよぎる事もあるだろうけど、何度も0にしてまた生きようともがいている
生きるエネルギーがあるタイプなんだな
彼女はこの先どうなるのか
遺体があがって調べられたら、保険証使って戸籍乗っとるのは不可能なのでは、、
捕まって欲しいけど、、
長谷川くんもどうするのだろう
全てを知った上で、それでも市子を探し続けるのか。もう罪を重ねてるから、また知らない過去が出来てしまったけど、、
月子が知的障害ありの筋ジストロフィーってのも、、、
障害福祉課の小泉と4人でご飯食べてた時は食事は自立してたわけで、徐々に全介助かつ自発呼吸も出来なくなり人工呼吸器となり、その医療機器を全部小泉が準備してくれたという事なのだけど、、
そもそも市子が月子として就学する前に小泉がSWとして関わって知り合ったはずだけど、役所は月子が健常者として就学してる事なんも気付かなかったのか？
ケースの把握出来てないのか？障害者手当出てないの？小泉がなんとか誤魔化してた？
筋ジストロフィーは365日24時間介護だから市子への負担は相当大きかったはず。でも学校行ってたし日中は母親が介護してたんだよね？寝てたけど、、
そこは深掘りしない方がいいのかな
北くんは市子がやり直して生きる手助けをして、ヒーローになれるなら良いって思ったのかな。ずっと彼女に執着して生きてきたから、彼女の為に死ねたから本望なのかなぁ。
物凄い余韻とモヤモヤで大分しんどい
結末を白黒はっきりさせたい人には全く向いていない作品
もう少ししたら整理出来るはず
