このレビューはネタバレを含みます
杉咲花さんに対してずっと苦手意識があった
だけどこの映画を観て、それを謝り倒したくなるくらい良い役者なんだと思い知った
顔をくしゃくしゃにして泣く演技が思い切り泣いていて良かったと思ったけど
個人的に一番凄みを感じたのはケーキ屋になりたいという夢を語る場面で
それまで久しぶりに再会した北くんに対して冷ために話していたのに
夢を聞かれて嬉しそうになりながらも泣いてしまう市子に
こんな複雑な演技をどうしてこんなにできるのだろう
役者って一体何者なんだろうって思わず考えてしまった
あとたぶん北くんは死んだのだと思うけど
どうして死のうという考えに至ったんだろうとか
主人公はその後どうするのだろうとか
気になる事がいくつかあるまま終わっていって(何回か観たら気づくこともあるかも)
エンドロールが流れた時
行き場のない気持ちを抱えたまま鼻歌聴きながら泣いた
心を放り投げられた気がしたけど
それが良かった
全部気持ちよく解決で
伏線回収とかばかりが
全てじゃないし
実際そういうもんだよな
ってすごく納得した