突然、疾走してしまった市子という女性の物語。
同棲相手の長谷川君は市子のことを何も知らなかった。警察がやってきて「市子なんて人はこの世に存在しない」と告げる。彼女は誰？今どこにいる？・・・長谷川君が狂言回しとなって隠された過去と秘密に迫っていく、見応え十分なサスペンス劇だった。
有吉佐和子の『悪女について』みたいな話かなと思って観ていたけど、市子は悪い女じゃなくて可哀相な子だった。多問題家族、ヤングケアラーなどなどの社会問題が詰め込まれていて、しんどい。市子は加害者だけど本当は被害者だ。大人から守ってもらえなかった犠牲者だ。
杉崎花と若葉竜也の演技に惹き込まれた。２人には幸せになって欲しかったよ。涙
