単純なサスペンスかと思いきや、社会問題に結構深く切り込んだ脚本で、見応え抜群です。
徐々に市子の過去が明かされ、その闇の深さにずしっと心が重くなりますが、「じゃあどうすればよかったんだ」と問われると、口をつぐんでしまうようなやるせなさがありました。
何とも後味の悪いラストシーン…。その後の物語をどんなに想像してみても、幸せな未来はないような気がして憂鬱になりますが、いろいろと考えさせられる作品でした。
そして皆さん書かれてますが、特筆すべきはやはり杉咲花の怪演ですね。子役の頃からその演技力の高さには定評がありましたが、こんなにも難しい役どころを、見事に演じており、演技力の幅広さに驚きました。
