このレビューはネタバレを含みます
すごい映画だな〜
撮り方だとか画角だとか劇伴？音響だとか
没入感を抉り出すような演出ばかりで感動
そして、最後まで救いようのない不憫な話
長谷川という恋人がただただ不憫
劇中、市子は悪魔だとか嘘つきだとか
環境のせいで歪んで映るけど、長谷川の前ではきっとほんまに素直で素朴ないい子だったんだろうな
冒頭家を飛び出した市子は
トンネルの中を走っていたけど
最後は穏やかに鼻歌を歌いながら歩いているところを見て一体どの場面を切り取っているのか分からないけれど、
最初と最後で構成としての強弱は見ていて気持ちの良いものだった
長谷川と出会って僅かながら彼女が人として扱われてほんとうに幸せだったと思うし、味噌汁が好きだと言える相手と巡り会えて、その切り取られたシーンや思い出が自分事のように嬉しい気持ちになった
