観終わった後何とも言えない、
暗い気持ちになる。
現在日本の社会問題が
これでもかと提起されるが、
やや過剰にも感じる。詰め込み過ぎ。
あと市子モテ過ぎやん…魔性か…
市子を演じる杉咲花の凄さ。
その生立ちの悲惨さに同情させつつも、
「共感」などと言う
甘っちょろい感情を拒絶し、
理解し難いモンスターのように、
突き放してくる。
あまりに生々しくて、
本人を嫌いになるほどの演技だった。
若葉竜也は今回は、
善良な市子の恋人を演じる。
優しさの滲み出る、
思いっきり「受け」に回った演技が
またたまらない。
思えば市子の周りの男は、
自分の欲を押し付けて
支配しようとする男ばかり。
そんな中出会った長谷川の誠実な、
優しさとあたたかさが、
市子にとって一筋の光だったのだろう。