市子のかもめのネタバレレビュー・内容・結末

重くて不気味だけど惹き込まれた。オススメしたいけど出来ない作品だし、面白かったとも言えない作品。

市子の周りの殆どが不幸になっているけど、多分市子自身はそんな自覚を持っていないし(自分が普通の生活を手に入れることしか考えてないから)、これからも関わっていく人達の人生を狂わせて悪魔と呼ばれるんだろうな〜と思った。


北くんに関しては、市子に対して｢ヒーローになる｣みたいなことを言ってしまったのが不味かったと感じた。
好きな人に対して気を引く為に「いつでも味方になる」とか「貴方の騎士になる、一生のヒーローになる」みたいな発言は1種の呪いだと思っていて、その発言をしてしまったらずっとその人の感情に支配されてしまう呪縛に取り憑かれてしまう。
だから、北くんは抵抗せずに最後海に突っ込んだんじゃないかな。そんなこと言わなかったらまた別の未来があったと感じた。（乗用車に乗っていたのは北くんと志願者の女性だと思ってます。考察間違ってたらすみません。）

そして真相を知った長谷川くんはどうなったんだろう。全てを受け入れてずっと探し続けるのか、真相を知れたからもう少しだけ追って後は普通に生活していくのか。

最後あたりの回想で市子が写真を見ながら泣いてたシーンがあったけど、あんな惨い境遇を見せつけられたら感動する感情なんて湧かないよ。