Sadako

市子のSadakoのネタバレレビュー・内容・結末

市子(2023年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

1個や2個不都合な事があって、
さらにそこに貧困が加わったりすると
雪だるま式に悪い事や嘘が増えていって
どうしたってリセットできなかったりする。

重い問題が次々出てきて、1個1個の問題に向き合うよりは
謎解きに終始してしまった印象。
・離婚後300日問題
・ヤングケアラー
・難病の家族の自宅介護
・シングルマザーの育児と仕事
・虐待

<メモ>
同棲中の家から女性(市子)が失踪。
市子を探して刑事がその家を訪れる。
それを発端に、次のような事が明らかになっていく。

・市子は出生届を出されていないから無戸籍
・筋ジストロフィーで動けない妹(月子)になりすまし、小学校~高校に通う
・市子は月子の介護を家でしているが、母親の外出中に月子の呼吸器を外す
・帰宅した母親は何事もなかったように二人分の飲み物の用意をしながら「月子、ありがとう」と市子に背中を向けたまま一言。
・月子を殺害してからなりすましを始めたのか、その前から成りすましていたのかははっきりわからなかった。
・月子を山に埋めたり、介護器具の処分(?)など、色々な対応に、母の恋人(同居)も関わっていたよう。
・高校生の市子は母の恋人に性的に虐待されている。ある日そのままその男を殺害。市子とちょっと交流のあった同級生の男子は、窓から一部始終を見てしまう。放心状態の市子に彼は「俺が助けてやる」とかなんとか言う。後の発言によると、どうやら死体を線路に置いてきたらしい。(どうやって!!!)
・どの段階かで家を出たらしい月子は、その辺をふらふらしてるところパティシエ志望の女の子と初めて本当の友人関係のようなものを得る。なんでこの子がこんなに市子に親身になってくれたのかは正直わかたなかったが、今読んでる漫画の亜人にも主人公含め誰にでも超親切な男の子が出てくるんだけど、そういう風に行動したいっていうかしないではいられないタイプの人が一定数存在するのだろうか。
・市子は無戸籍の人を支援している団体も訪れた形跡があるが、戸籍を取るプロセスを聞いてから姿を現さなくなったよう。過去に殺人を犯しているからか。
・例の同級生はかなり市子に執着している感じ。恋人の家から出てきた市子をかくまっていたようだった。市子を救済できるのは自分だけだと証明したい感じ?だってそうじゃないと死体遺棄まで犯した自分が報われないよね。家には水槽がたくさんあって魚を育てるのが趣味のようだった。彼のオタク気質とか、孤独な感じを表していたのかな。

で、はじめに刑事が来たのは山から女性(月子)の白骨死体が出てきた事件の捜査のためだったらしいとわかる。
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