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次元大介のRENのレビュー・感想・評価

次元大介(2023年製作の映画)
2.2
次元大介特有の人間臭さ。面倒臭がりなのにお節介焼き、そんなハードボイルドに満ちた作品。
が、この作品はあくまでアクション映画。そうしたジャンルであるといった意図があるにもかかわらず、静のパートが長ったらしくただただ退屈。
世界観も滅茶苦茶で、昭和感のある商店街に令和の現代的な風景、そしてネオ東京もどきの泥魚街。ハリウッドが勘違いする“ニポンの風景”を日本が映像化するとこんなにもお粗末なのかと知る。
「深みのある渋い映画が撮れたぜ」という浅ましい自身が見え隠れし、かと言ってアクションは見応えこそあれど真新しさは無い。珍しく弾数管理している点は非常に良かったが…
全編を通して物足りなかった。僅かに傲慢が覗き込んでくる上っ面な100分。この映画が配信限定で良かった。他の作品の上映スクリーンの割り振りが減らなくて済む。
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