トムトム

次元大介のトムトムのレビュー・感想・評価

次元大介(2023年製作の映画)
2.0
実写版「ルパン三世」の突然のスピンオフ映画がアマゾンで配信。

え?あの映画のスピンオフ見たかった人いるのか。
そっとしておいて欲しかった役者さんもいたのではないでしょうか。

愛用のマグナムが不調の為、日本にいる伝説のガンスミスを訪た次元が新型麻薬の材料になる少女を守る為に戦うと言った「グロリア」型ストーリーです。

次元大介といえばスピンオフのアニメ版ではハードボイルド感満載ですがやはりそこは邦画。
かなりウェットと言いますか、吉本新喜劇的な展開でした。

邦画あるあるな無国籍無法地帯である泥魚街と吉本新喜劇的な下町の食い合わせが悪いです。

全体的な食い合わせの悪さというかチグハグさはアクションにも言えます。

アクションコーディネートは「ベイビーわるきゅーれ」などで近年注目度が高い園村健介なのである程度のクオリティはあるのですが、もみ合いを基本とした近接戦闘が次元大介というキャラと合っていないと思います。

面白いアクションはいくつかありましたが、カット割りが細かいのも気になります。

面白近接戦闘+ガンアクションというのは近々に「ジョン・ウィック コンセクエンス」という怪物があったので分が悪すぎます。
あと日本人が銃に慣れていないのか銃を構えた感じがイマイチ決まらないのも問題です。

真木よう子演じる義足車椅子の凄腕ガンマンのアクションは面白かったのですが、最後立って戦うんかーい。

永瀬正敏演じる顔が頻繁に入れ替わる殺し屋も楽しいのですが、倒すときのロジックは欲しかったですね。

部分部分は良いのですが全体として締まらないと言いますか、ドラマ部分がクソつまらないですね。

普通この映画ならEDロール後に次元を迎えにルパンや五右衛門が登場するシーンを期待するんですが……
車だけ……

……やっぱり実写版ルパンについてはそっとしておいて欲しかったんですよ。
小栗旬も綾野剛も。
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