ぐっさん

次元大介のぐっさんのレビュー・感想・評価

次元大介(2023年製作の映画)
5.0
プライムビデオオリジナル映画。

人気アニメシリーズ「ルパン三世」の人気キャラ次元大介をメインとした実写作品。
次元大介役は2014年の実写版「ルパン三世」でも演じた玉山鉄二さん、監督は「探偵はBARにいる」シリーズやドラマ「相棒」シリーズの橋本一監督。

 愛銃コンバットマグナムに違和感を覚えた次元大介は世界一のガンスミス(銃職人)を求めて、日本にやってくる。たどり着いた先に待っていたのは寂れた時計店を営む女性・千春(草笛光子)だった。
 そこへ、銃を求めて訪ねてくる少女・オト(真木ことか)、徐々に明かされるオトの悲しい過去と彼女を狙う組織の存在。次元は孤独な戦いに身を投じることになっていく・・・。

 さっそくですがズバリ言って、

 想像以上面白かった!!

 ルパンの世界観を見事に生かしていて、とても濃厚な作品でしたねぇ。

 アニメの次元大介も元々好きなキャラなので実写化すると聞いて、違和感なく入れるけどどんなストーリーになるんだろうと思っていましたが、まぁ~ストーリーはよくできているし、たまに日本の人情らしいとこもあるけど、全編ハードボイルドでカッコいいんだっ!予想以上にすばらしかった。
 リアリティを求めてやったら無理な表現だけど、ルパンの世界観だからこそできる日本の面白い設定はアニメを知っている私が観ていてもそのまま違和感なく没入できるストーリー展開だし、玉山鉄二の次元がとにかくカッコよくてハマり役でハードボイルドなんですわ。しかも、アニメではあまりこんな顔見せないよねっていう表現もあるので注目してもらいたい。
 他のキャラもアニメから飛び出した並みのキャラ設定が良くて、千春さんを演じた草笛光子さんもいいっ!なんともう間もなく90歳になろうとしている草笛さんが銃職人役ってとこもいいっ!アニメではこんなばあさんいそうって感じで軽く見て終わっちゃうけど、これが実写ともなればまぁカッコよくてドンピシャといえるナイスキャスティング。次元とどう絡んでいくのかぜひ注目してもらいたい。元気なおばあちゃんってわけではないのでかなりご注目。
 
 組織の悪役は真木よう子さんと、永瀬正敏さん。これもねぇ~ナイスキャスティングなんですわ。特に真木よう子さんはいいっすよぉ~。すごいアクションシーンもあるけどクライマックスシーンは好きでしたねぇ。
 謎の少女・オトもねぇ、いいキャラなんですよ。演じているのが真木ことかさん。これから伸びしろありそう~って感じの演技はぜひ本編をご覧あれ。ちなみに真木よう子さんとはリアルな親子ではないのでお間違えないように。
 千春さんがやっている時計店の近所の人達もいいキャラだし、次元とオトとの交流で見せてくる次元大介のあまり見ない表現はルパンファン必見!!

 冷静に考えると、次元はコンバットマグナムを治してもらいたいんじゃ!ってのがメインなんだけどやっぱ義理人情が熱い次元大介。
 さりげなく今の日本で起こっている問題にも触れるストーリーを通してのグサッとくるメッセージ性にもご注目。そして、みんな訳ありで動いているってとこが各キャラいろいろあってこれがまたいいんですわ。
 
 とある事件に巻き込まれ、次元の孤独な戦いが始まっていくのですが、どんなラストが待ち受けているのか?
 かなり濃厚なストーリー、そしてハードボイルドアクションをぜひご自宅の大画面テレビで楽しんでみてはいかがでしょうか。
ぐっさん

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