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ミラーズ・クロッシングのxavierのレビュー・感想・評価

ミラーズ・クロッシング(1990年製作の映画)
3.7
いちいちクールでカッコいい映像なんだよなぁ…
1929年、アメリカ東部の町。
アイリッシュのレオとイタリアンのキャスパー、2つの勢力が暗黒街で鎬を削っていた。レオとその片腕で博打好きのトムは厚い友情で結ばれていた。
同じくレオの部下バーニーの姉で高級クラブで働くヴァーナは、レオの情婦だったが、トムにも惹かれ一夜を共にしてしまう。
やがて、その事がバレてしまいトムは
レオと袂を分かつ。博打の借金に追われるトムはある条件つきでキャスパーの下で働く事に。その条件とはバーニーを殺す事だった…
ストーリーはこんな感じ
バーニーが何故殺されるのか、少し補足すると、キャスパーが八百長を仕掛け、儲けようとするが、バーニーはその事を他の人物にも喋り、その事でキャスパーの儲けが減ったためだということ。
この作品、ジャンル分けすると、ギャング映画になるらしいが、銃撃戦とかも限定的でそんな感じがしない。
その上、主人公のトムがねぇ…
掴みどころがないんだよね。レオの片腕として働いているのに、あからさまにレオに偉そうにしてる(キャスパーに対しても同じ感じ)し、レオが博打の借金もチャラにしてあげるって言っているのに、"自分のケツは自分で拭く"的なことを言う(でも、それに関してもコレといって動かない)。
中盤から後半にかけては、"ある事"に関して動くんだけど、何を考えているのか解らない。また、"頭が切れる"って言われてるんだけど、観てればポカもあるし、ある意味ラッキー的な要素で危機を脱してるところも。
その上、ギャングにしてはケンカも弱くって、殴られっぱなしって事も…
中身はカッコ悪いのに、雰囲気だけはカッコいい…なんかコメディみたい!
で笑える。まぁ、コーエン兄弟ってコメディ好きだからなぁ…
死体からカツラを見つけた少年が取っていくシーンなんかもそうだしね。
そう考えると、また見方が変わるのかも。ジャンルも"シリアス・コメディ"
とかで良いのかも。
ストーリー的には?って思えるシーンもあるけど、最後まで飽きさせない所は良かったかな。
そういえば、観た人気づいたかな?
レオ役のアルバート・フィニーが意外な所&意外な役で出てたって事!
作品の最初ら辺に出ているので、探してみて下さい。
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