VunnyFunk

ミラーズ・クロッシングのVunnyFunkのネタバレレビュー・内容・結末

ミラーズ・クロッシング(1990年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

傑作。
コーエン兄弟が監督だからと言う理由で借りてみましたが、今まで観たマフィア映画の中で一番好きかもしれません。
少なくともコーエン兄弟の作品の中では「ファーゴ」と同じくらいかそれ以上に好きです。
これは確実。

コーエン兄弟特有のナンセンスなギャグ(カツラをパクる少年、殴られた勢いでデブの婦人のおっぱい揉んじゃう等)もありながら、スタイリッシュな演出、個性が立ったキャラクターなど世界観に魅了されっ放しです。

レオの良い年してるくせにキャスパーからの追っ手を全員マシンガンで撃ち払う姿なんてもう最高。
またその時のBGMがオペラって言うのが良し。
やっぱり銃のシーンはクラシックが一番イケてるね!
主役のトムが肉弾戦が弱過ぎるくせに、虚勢張ってクールに頭使ってます感も笑えます。
結構行き当たりばったりで予想通りに事が運んでません。
多分ギャンブルで負けた分の運を全部注ぎ込んでます。

あと、僕は永遠の脇役スティーヴ・ブシェミが出てきたのも嬉しかったです。
「ファーゴ」然り「ビッグ・リボウスキ」然り、やっぱりコーエン兄弟の作品にはブシェミが居ないと。
相変わらず可哀想な死に方してましたけど。
他にもバーニーの小物感、キャスパーの頭悪そう感、デインの報われない感、どれも笑えます。

台詞の言い回しもいちいちオシャレで、シリアスな雰囲気は抑えながら展開していくストーリーは、誰でも楽しめるはずです。
隠れた名作だー!まじで!
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